砂の美学:サンズワインラベル

ジョヴァンニ・ムルジアによる独特なデザイン

自然の動きを捉え、エレガントに表現したワインラベル。海と砂の風景を象徴するデザインは、ワインの特性と地元の風土を反映しています。

ワインラベルのデザインは、そのワインが持つ特性や生産地の風土を表現する重要な要素です。イタリアのデザイナー、ジョヴァンニ・ムルジアは、その独自の視点で「サンズワインラベル」を生み出しました。そのインスピレーションは、砂とその動き、そしてそれを何度も消し去る海から来ています。

このラベルの特徴は、ワインの特性である「砂」から始まります。実際、このワインのブドウは海岸からほんの少し離れた砂地で育てられています。ラベルには、このコンセプトがエンボス加工の技術を用いて表現されています。それは禅の庭の砂のデザインを取り入れています。ラベルは自然の理想的な紙の上部と、色と個性を加える金属紙の下部の2つの異なるカードに分けられています。3つのラベルを一緒にすると、色彩要素がそれらを結びつけるユニークなデザインが完成します。

このラベルの製作には、上部には非常に細かい自然紙のテクスチャが使用され、暖かく心地よい触感があります。このラベルには、砂の描画を思わせるドライリリーフが施されています。メタルフォイルの色が、異なるラベルにアイデンティティと個性を与えています。下部には、パントンカラーで着色された金属化紙が使用されています。カスタムカプセルはラベルのデザインを引き立て、パッケージデザインプロジェクトを完成させます。

このラベルのデザインは、ボトルを手に取ったときに触感を与えるように設計されています。これは、ドライエンボス加工と紙の自然なテクスチャによるものです。視覚効果は、異なるラベルを区別するインパクトカラーによって与えられます。ラベルのデザインは、一つの砂の描画のように隣り合わせると結びつきます。

このプロジェクトの研究は、ワインの現在の販売データと公衆からの位置付けから始まりました。20人の質的フォーカスグループに基づいて、古いラベルと現在の提案との比較をテストし、ワインを品質と価格のスケールに置くように求めました。その結果、最終的な選択になり、いくつかのワインショップで小規模な量的パネルテストを行い、ワインの品質の認識とラベルデザインの選択に優れた結果を記録しました。これにより、研究中に浮かび上がった洞察に基づいてプロジェクトを最終化することができました。

このデザインは、2018年のA'パッケージデザイン賞でアイアン賞を受賞しました。アイアンA'デザイン賞は、専門的で産業的な要件を満たすように設計され、実用的で革新的な創造物に授与されます。業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合し、達成感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献することで評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Giovanni Murgia
画像クレジット: Image #1: 3DRender: Bruno Haver Optional Image #1: 3DRender: Bruno Haver Optional Image #2: 3DRender: Bruno Haver Optional Image #3: 3DRender: Bruno Haver Optional Image #4: 3DRender: Bruno Haver
プロジェクトチームのメンバー: Art Director: Giovanni Murgia Rendering images: Bruno Haver Print: Juliagraf SpA
プロジェクト名: Sands
プロジェクトのクライアント: Giovanni Murgia


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